三菱自・燃費偽装 発覚後の再測定も不正
三菱自動車の燃費偽装問題で、国土交通省は30日、燃費試験を行ったところ三菱自動車の販売中の9車種のうち8車種でカタログに記載している燃費値を下回ったと発表した。さらに、三菱自動車は不正発覚後に独自で行った燃費の再測定でも不正な方法で測定していたという。
国土交通省は、三菱自動車の販売中の9車種について燃費値を測定した結果、アウトランダーを除く8車種で、カタログに記載している燃費値を下回ったと発表した。
カタログと実際の燃費値との差は平均で4.0%あまりで、最大ではRVRが8.8%下回ったという。
国交省は三菱自動車に対し、修正した燃費値を届け出た上で、店頭や販売員への周知徹底など適正な表示が行われるようになるまで販売自粛するよう要請した。
さらに、三菱自動車は問題発覚後、独自に再測定を行い結果を公表していたが、この再測定の方法も不正なやり方だったことが分かった。本来は、3往復走らせた値の平均値を出すところを、三菱自動車は最大で70往復以上走らせた上で、1番いい3回分の値を抽出し、平均値を出していたという。
国交省は「遺憾だ」として、来月中に詳細な経緯の報告と再発防止策提出を求めている。
一方、スズキの26車種については、カタログに記載している燃費値を下回ったものはなかったという。