東京外国為替市場で円安が加速しています。円相場が一時、1ドル＝135円台をつけ1998年10月以来、およそ24年ぶりの円安ドル高水準となりました。

週明けの東京市場は大荒れの展開となりました。要因は、アメリカの記録的なインフレです。為替市場では円安が急速に進む一方、東京株式市場も大幅な下落となりました。

東京外国為替市場で13日午後、円相場が一時1ドル＝135円台前半まで進み、1998年以来、およそ24年ぶりの安値をつけました。

この円安の要因は、先週末に発表されたアメリカの物価の上昇率が市場予想を超え、およそ40年ぶりの高い伸びとなったことです。物価の上昇を抑えるために今後、アメリカで利上げが加速するのではとの観測が広がった一方、低金利政策を続ける日本との金利差が改めて意識され、円を売ってドルを買う動きが強まった形です。

このアメリカの記録的な物価上昇への懸念で先週末のニューヨーク株式市場が大幅に下げた流れを受け、13日の東京株式市場も大きく値を下げました。日経平均株価の終値は、先週末に比べ800円以上下げ、2万7000円を割り込みました。

ある市場関係者は少なくとも夏場まではアメリカの更なる金利上昇の可能性があり、円が売られやすい状況が続くとみています。

この急速な円安に政府と日銀がどう対応するのか手腕が問われています。