３日の東京株式市場で日経平均株価は値を上げた。終値は先週末比１４８円８３銭高の１万６５９８円６７銭だった。

　円相場が若干、円安方向にふれていることを受け、輸出関連企業の株を中心に買い注文が優勢となった。また、ドイツ銀行の経営不安に端を発したヨーロッパの金融システムへの懸念がやわらぎ、欧米の市場が軒並み上昇したことも投資家の心理を改善した。このため、先週、値を下げた銀行株などが値上がりした。

　ただ、売買につながる材料が乏しく、東証１部の売買代金は概算で１兆６２７９億円と、市場の活況の目安とされる２兆円を下回った。売買高は概算で１４億９６８４万株。