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富士通 業績悪化でレノボとPC事業統合へ

2016年10月6日 10:25
富士通 業績悪化でレノボとPC事業統合へ

 大手電機メーカーの富士通は、パソコン事業を中国のパソコンメーカー「レノボグループ」と統合させる方向で最終調整していることがわかった。

 富士通は、パソコンのシェアは国内2位(2015年)だが、スマートフォンなどの台頭で採算が悪化し、昨年度のパソコン事業は赤字に陥っていた。

 関係者によると富士通は、東芝などと事業の統合を模索していたが合意に至らず、パソコン業界で世界最大手の中国レノボグループの傘下に入ることで最終調整しているという。

 富士通のパソコン事業を手がける子会社にレノボが株式の過半数を出資して、来年3月をメドに事業統合する方向。統合後も富士通の「FMV」のブランド名や国内の2つの工場は残す方向だという。富士通は中国メーカーのもとで事業の再生を目指す。