１９日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、好調な企業決算や原油先物価格に支えられ、前の日の終値に比べ４０ドルあまり値を上げた。一方で、大統領選挙の討論会を控えていることから積極的な取引は控えられた。

　１９日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前日比４０ドル６８セント高の１万８２０２ドル６２セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も２．５８ポイント上げて５２４６．４１となった。

　この日は金融大手のモルガン・スタンレーなどの企業決算が好調だったことから金融関連株を中心に全般的に値を上げた。さらに石油の在庫統計が市場予想に反して減少し、原油先物取引価格が１バレル＝５１ドル６０セントと１年３か月ぶりの高値をつけたことも相場を後押しした。一方で、アメリカ大統領選挙の３回目の討論会が日本時間２０日午前に行われることから積極的な取引を控える動きも見られた。

　市場関係者は「どちらの候補が大統領になるか最後の討論会で見極めたいとのムードが強い」と話している。