日本と中国、韓国の経済貿易大臣による会合が２９日、東京都内で開かれ、３か国によるＦＴＡ（＝自由貿易協定）の交渉加速などを盛り込んだ共同声明を発表した。

　共同声明では、自分の国の産業や雇用を守ろうとする保護主義的な動きが世界の中で出ていることに対抗していくことを確認した上で、日中韓３か国によるＦＴＡについては、交渉を加速するとしている。また、電子商取引の拡大を目指して３か国で協同の調査事業を始めることで一致した。

　世耕経産相「中韓両閣僚からは（ＦＴＡを）早期に妥結しないといけないと、早期にハイレベルの内容でという意識の一致を再確認できた」

　世耕経産相はＦＴＡをめぐり官民合同の協議体を立ち上げることを提案し、妥結を急ぐ考えだが、関税障壁などで各国の溝は深く交渉の先行きは不透明。