日本と中国、韓国の３か国による日中韓外相会談が２４日、東京都内で始まった。２４日朝の北朝鮮によるミサイル発射への対応も話し合われる。会場前から矢岡亮一郎記者が伝える。

　日本と中国、韓国の３か国の間では、関係改善の傾向にある日韓と、緊張関係にある日中と、二国間関係の温度差が鮮明になっている。こうした中、会談当日の北朝鮮によるミサイル発射に３か国がどうメッセージを発信するかも焦点。

　岸田外相「（北朝鮮のミサイル発射に対し）日中韓で国際社会の取り組みを主導すべく、緊密に連携していきたいと考えております」

　会談では、北朝鮮問題への対応のほか、年内の日中韓首脳会談に向けた事前調整が行われる。また午後には、日中・日韓二国間の外相会談も行われる。

　日韓の関係は、改善傾向にある。慰安婦問題の解決に向け、日本政府は２４日朝、韓国の財団への１０億円の拠出を閣議決定した。個別の会談でこれを直接伝える方針で、両国が打ち出す「日韓新時代」を強調する。

　一方、日中は沖縄県・尖閣諸島の問題をめぐって緊張関係にある。２３日夜に行われた非公式の会談に続く２４日の会談でも、厳しいやりとりが予想される。