８日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、引き続きトランプ新政権への期待感が強く、４日続けて過去最高値を更新して取引を終えた。

　８日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前日比６５ドル１９セント高の１万９６１４ドル８１セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も２３．５９ポイント上げて５４１７．３６となり、こちらも過去最高値を更新した。

　このところの株式市場は、トランプ次期大統領の政策への「期待感」で動いている。この日はさらにＥＣＢ（＝欧州中央銀行）が量的金融緩和の延長を決めたことでヨーロッパ市場の株価が上昇したことも好材料と受け止められ、買いに拍車をかけた。いわゆる「トランプ相場」に乗れなかった感のあったＩＴ企業などにも買いが入ったことも、相場を引き上げている。結局、ダウ平均株価は４日続けて過去最高値を更新した。

　市場関係者は「来週、トランプ次期大統領とＩＴ系の企業経営者が会談するとの情報もあり、そうした場での発言をもとに相場は動いていくだろう」と話している。