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FRB議長発言など受け、ダウ39ドル高

2016年12月20日 8:11
FRB議長発言など受け、ダウ39ドル高

 19日のアメリカ・ニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、FRB(=連邦準備制度理事会)のイエレン議長がアメリカの労働市場について「過去10年間で最も力強い」などと発言したことなどを受け前週末比39ドル65セント高の1万9883ドル06セントで取引を終えた。

 また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は20.28ポイント上がり5457.44だった。

 目立った経済指標の発表がなかったこの日、株価を左右したのは先週1年ぶりに利上げに踏み切ったFRBのイエレン議長の発言だった。講演の中でアメリカの経済成長は今後どの程度加速するかは不透明との見方を示す一方、労働市場について「過去10年間で最も力強い」などと発言したことを受けて幅広い銘柄で買いにつながった。

 また、トランプ次期政権の経済刺激策に対する期待感は依然高く、ダウ平均株価は午前中に過去最高値を上回る場面もあった。

 一方、市場関係者は、「取引終盤にかけてドイツ・ベルリンのクリスマス市にトラックが突っ込んだ事件で警察当局がテロの可能性を示唆したとの報道を受けて、リスクを回避する動きが広がり上値が重い展開となった」と指摘している。