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通信で変わる自動車の未来

2017年1月3日 15:56

 2017年、通信大手3社は、自動車のIoTや自動運転の実用化に向けた取り組みを強化する。

 NTTドコモは、自社の通信やAI技術を活用して、1月から九州大学における「自動運転バス」の走行実験を始める。この実験で使う無人の自動運転バスは、あらかじめ作成した地図上に走行ルートを設定すると、GPSセンサーやカメラなどで現在地を測定しながら目的地まで走行する。人口減少や高齢化に悩む地域の移動手段としての活用を見込んでいて、2018年度までの商用化を目指している。

 また、ソフトバンクは、先進モビリティ株式会社と、運転手がいなくても走る自動走行の路線バスの開発をすすめている。さらに愛知県では、ペッパーに採用されているAI技術「感情エンジン」を搭載した無人のタクシーの実証実験に乗り出す。無人タクシーの車内に設置されたタブレットを操作すれば、目的地や所要時間などを画面に表示できるだけでなく、タブレットと会話もできるようになるという。

 一方、KDDIは、自動車メーカー最大手のトヨタ自動車と提携し、インターネットにつながった自動車「コネクティッドカー」の開発を進めている。自動車に搭載したセンサーやカメラの情報をインターネットにつなげることで、ビッグデータを収集する環境を整え、車両の不具合の早期発見や素早い対応につなげたい考えだ。

 2017年は通信と自動車の“融合”がますます進みそうだ。

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