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「労使フォーラム」 事実上の春闘スタート

2017年1月23日 12:46
「労使フォーラム」 事実上の春闘スタート

 経団連と連合のトップが今年の賃上げなどの方針を説明する「労使フォーラム」が開かれ、事実上の春闘がスタートした。

 経団連・榊原定征会長「賃金引き上げ3年間続いてまいりましたけれど、この勢い、モメンタム(機運)は今年も継続する必要がある」

 経団連の榊原会長は、賃上げで経済成長を促すことを目指し、会員企業に、年収ベースでの賃上げを検討するよう求めた。しかし、3年連続の賃上げにもかかわらず、いまだ消費が拡大しないのは、将来への不安が取り除かれていないからだと指摘し、政府に対して、社会保障制度の改革を強く求めた。

 経団連はまた、今年は「給与」だけでなく、「働き方改革」の重要性を強調し、非正規社員の待遇改善や、正社員への登用を促している。

 一方、労働側の連合は2%程度のベースアップを掲げていて、月給の引き上げに徹底的にこだわる方針。