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NYダウ6ドル安 雇用統計発表前に様子見

2017年2月3日 8:39

 2日のアメリカ・ニューヨーク株式市場はトランプ政権の経済・外交政策が引き続き不透明な中、3日の雇用統計の発表を前に様子見ムードが強まり、6ドルあまり値を下げた。

 2日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は前の日の終値から6ドル03セント値を下げ1万9884ドル91セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も6.45ポイント下げて5636.20となっている。

 1日夜にトランプ大統領がオーストラリアのターンブル首相との電話会談で難民受け入れをめぐって激高したことが伝えられるなど、トランプ政権の外交政策の不透明さがこの日も改めて市場で意識された。また、アメリカの1月の雇用統計発表を3日に控えて経済の実勢を見極めようと様子見ムードも広がった。一方、ナスダックも1日に発表した決算が好調だったSNS大手のフェイスブックが売られるなど、指数をやや下げている。

 市場関係者は「あすの雇用統計が市場予想よりもよい結果だと、3月の利上げも視野に入ってくるため、株式市場の値も動くのではないか」と話している。