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NYダウ51ドル安 利益確定売り広がり

2017年3月7日 8:00

 6日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は先週、追加利上げへの観測が強まった事を受けて利益確定の売り注文が広がり、51ドルあまり値を下げて取引を終えた。

 6日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前の週の終値から51ドル37セント値を下げて2万954ドル34セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も21.58ポイント下げて5849.18となっている。

 先週、FRB(=連邦準備制度理事会)のイエレン議長が追加利上げに踏み切る可能性を示唆した事を受け、利益を確定させる売り注文が優勢となった。さらに、トランプ大統領がこの日入国停止に関する新たな大統領令に署名した事で政権運営に対する不透明感も広がり、売りにつながったとみられる。

 市場関係者は「今週発表される雇用統計などの経済指標に市場は注目している。3月の追加利上げは織り込み済みだが、その後どういったペースで年内に追加利上げをするかの指標になる」と話している。