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東芝が臨時株主総会 半導体売却に不満の声

2017年3月30日 12:26
東芝が臨時株主総会 半導体売却に不満の声

 1兆円を超える最終赤字に陥る見込みとなった東芝は、稼ぎ頭の半導体メモリー事業の売却について理解を求めるため、臨時の株主総会を開いている。

 東芝の株主総会に集まった株主らからは、優良な半導体の事業を売却することについて不満の声が出ている。

 株主「売ってもらいたくないよ。だけどここまでこうなれば、仕方ないかな」「経営の面をしっかりやって、『これが最後』っていう感じで頑張ってほしい」

 東芝は、2017年3月期、アメリカの原発事業の失敗で1兆円を超える赤字になる見込みで、その穴埋めのため一番の稼ぎ頭である半導体・フラッシュメモリー事業を分社化、売却し、1兆円を超える資金を得る方針。

 30日の株主総会ではその承認を得たい考えだが、株主らからは原発事業で巨額の損失が出ることをなぜ見抜けなかったのか、経営陣を厳しく追及する怒号がとびかっている。

 フラッシュメモリー事業には、中国やアメリカのライバル会社など10社ほどが買収に意欲を示している。しかし、政府などから重要な技術を中国など海外に流出させることに反対の意見も出ていて、売却先がすんなり決まるのか不透明な状況。