太平洋クロマグロ 農水相が操業自粛を要請
太平洋クロマグロの漁獲量が1年間の漁獲枠の上限に近づいているとして、斎藤農林水産相は沿岸漁業者に対し、操業を自粛するよう求めた。
資源の減少が懸念される太平洋クロマグロは、国際的に漁獲枠が決められている。日本では去年7月から今年6月までの漁獲枠は3424トンまで認められているが、今月19日の時点で漁獲量がすでに上限の93%に達した。
これを受け今週、水産庁は沿岸の漁業者に対して、30キログラム未満の小型クロマグロの漁を今年6月まで自粛するよう要請した。
日本は去年、漁獲枠を守ることができず、今年も守れなかった場合は日本の国際的な信頼にも関わるため、斎藤農水相は26日の閣議後会見で、「クロマグロ資源を守ることはクロマグロの最大の生産国であり、消費国である我が国にとっての責務」として、改めて関係者に操業自粛の協力を求めた。