キリンHD“ベア実施”の方向で調整 社員の生活を守る狙い
物価上昇が続く中、キリンホールディングスが、基本給を底上げするベア(=ベースアップ)を行う方向で調整していることがわかりました。
来年の賃上げ交渉をめぐっては、物価が上昇する中で、どれだけ企業が賃上げを実施し、消費の抑制を防げるかが注目されています。
こうした中、大手飲料メーカーを傘下に持つキリンホールディングスが、来年の春闘でベアを実施する方向で検討していることがわかりました。物価の上昇が続く中、社員の生活を守る狙いで、具体的な引き上げ額などは組合の要求を受けてからの調整になります。
キリンビールでは10月にビールやチューハイなどを値上げしていて、その利益の一部をベアにあてる可能性もあります。グループ全体でおよそ3万人の従業員を抱える中、親会社のホールディングスが率先して賃上げを行うことで、キリンビールなど傘下の企業の実施を促す狙いもあるとみられます。