経団連・十倉会長、新体制スタート 日本企業の国際競争力強化目指す
経団連の十倉雅和会長はトップとして2年目を迎え、新体制をスタートしました。日本企業の国際競争力強化を目指します。
経団連トップとして2年目を迎えた十倉会長は、新体制での方針を発表しました。
経団連・十倉雅和会長「昔は経団連は重厚長大な集まりだと、そういうことを言われた時代があっても、ずいぶんそれは変わってきたと思います。日本経済を今後力強くけん引することが期待されます。成長有望な3分野、3つの委員会を発足させました」
これからまだ伸びる産業でありながら、十分取り組めていない分野として、「バイオ」「クリエイティブ」「モビリティ」の3分野を強化するため、専門の委員会を発足させました。
モビリティの分野では、トヨタ自動車の豊田章男社長を委員長に据え、カーボンニュートラルを進める中での「移動」について戦略を立てていく方針です。
また、新たに就任した副会長らは、日本の競争力強化について次のように話しました。
遠藤信博副会長(NEC会長)「これから力を入れていかなければいけない領域は、私は教育だと思いますね。我々の教育が『教える教育』に特化した形の教育なので、どうやって『人を育てる教育』を日本の中に位置づけることができるか」
小堀秀毅副会長(旭化成会長)「DXというのはこれから産業の垣根を低くしていく。個社ではなく、日本企業同士が横で連携をし、日本企業と同じ課題を抱えるASEAN地域とどううまく連携していくか。そこで世界をどうリードしていくか」
経団連は、日本企業が地球規模の課題解決に取り組み、それが日本の競争力強化につながるよう取り組んでいく方針です。