日銀・黒田総裁体制で最後の金融政策決定会合“異次元緩和”新体制への引き継ぎは…
日本銀行は9日と10日の2日間、10年続いた黒田総裁体制では最後となる金融政策決定会合を開き、継続してきた異次元緩和について議論します。
日銀は黒田総裁の下、10年にわたり、市場に大量の資金を供給して金利を低く抑える大規模な金融緩和策、いわゆる“異次元緩和”を続けてきました。しかし、金利をコントロールするいまの異次元緩和の維持には、日銀が大量の国債を購入し続ける必要があり、債券市場に歪みが生じるなどの副作用も指摘されています。
そのため、今回の決定会合で経済や金融市場への影響を見極め、異次元緩和を継続すべきかなどについて議論します。
次の総裁として国会に人事案が提示されている経済学者の植田和男氏は、10日に承認される見通しです。
来月8日で任期を終える黒田総裁が10年にわたる金融緩和策をどのような形で新体制に引き継ぐのか、市場は大きな関心を寄せています。