大発会は波乱のスタート 一時最大下げ幅も
東京証券取引所では今年最初の取引が始まったが、波乱のスタートとなっている。
東京証券取引所では恒例の大発会が行われ、晴れ着姿の女性たちで華やかな雰囲気に包まれている。しかし日経平均株価は、大発会の取引時間中としては過去最大の下げ幅を記録した。
取引開始前には、麻生財務相が鐘をうち鳴らし、市場の活況を願ったが607円37銭安の1万9407円40銭で午前の取引を終えた。取引時間中としての初日の下げ幅はリーマンショックが起きた2008年の765円が最大だったが、一時これを超える773円の下げ幅を記録した。
これは、前の日のNY株式市場でアップルが売り上げ見通しを下方修正するなどしたため、ダウ平均株価が660ドル以上値を下げたことが要因。円相場が1ドル=107円台後半と円高に進み、輸出関連株が売られていることも東京市場での株安に拍車をかけている。
市場関係者は「今年も去年同様、国際情勢に左右される厳しい状態が続く」と話す。今年いのしし年は株式市場では「固まる年」と言われているが、日本経済は底固めができるのだろうか。