株価続落も…今後の動きは? 日本株の運用額アップ 海外投資家たちの“見立て”は
先週、史上初めて4万円台に到達した日経平均株価ですが、今週は大きく値を下げています。今後の株価はどうなるのか、そのカギを握るとされる海外の投資家たちを直撃しました。
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先週、初めて4万円を超えた日経平均株価。こうした中、都内のホテルには、日本企業に興味のある海外投資家が集まっていました。大手証券会社「大和証券」が主催した海外投資家と国内企業関係者との交流会です。
香港の投資家
「日本企業はこれまでお金を持っていたのに何もしてきませんでした。でも今は積極的に動こうとしています」
アメリカの投資家
「最近は中国経済への投資に懸念が出てきて、多くの投資家が日本株にシフトしてきている」
日本での投資先を探す海外投資家の参加者は、去年から2割以上増えたといいます。株式の売買金額の実に6割以上が海外投資家によるものです。(東証プライム市場の2月の売買状況:海外投資家 64.2%)
日本経済回復への期待に加え、長引く円安によって日本株は「お買い得」に。好調な株価は海外投資家に支えられているのです。
世界でおよそ160兆円を運用する、アメリカの大手資産運用会社でも、最近は日本株の運用額を増やし、2兆円規模を日本株などに投資しています。
『ヌビーン・ジャパン』担当者
「海外の投資家様から“なぜ日本株はこんなに上がっているのか?”。照会は多くなっています」
海外からも期待を集める日本株。しかし、今週は連日で値を下げ、4万円を割り込んでいます。
株価上昇は一時的なものなのか。アメリカの資産運用会社「ヌビーン」の最高投資責任者を直撃しました。
『ヌビーン』サイラ・マリクCIO
「日本の相場は急に上がったので株価が一時停滞することはあり得ます。しかし企業は収入が増え、経済成長をして、長期的には上昇傾向にあるとみています。日本経済が堅調でインフレが緩やかである限り、今回の株価はバブル期とは違うと考えられます」
歴史的な株高は続くのか、世界も注目しています。