大丸松坂屋やパルコなどを展開するJ・フロントリテイリングは、水際対策の緩和による外国人旅行客の急増などで本業のもうけが2倍以上に伸びたと発表しました。

J・フロントリテイリングが11日に発表した決算によりますと、今年2月までの1年間の売上高は前年に比べ15.3％増の9987億円でした。

また、本業のもうけを表す営業利益は103.2％増の190億円、最終的なもうけである純利益は229.4％増の142億円でした。

去年10月に新型コロナウイルス感染防止のための水際対策が緩和され、外国人観光客が急増。円安も追い風となり、高額なブランド品や時計、宝飾品などの売り上げが大きく伸びました。

今後について、好本達也社長は「ゴールデンウイークが大きな呼び水になれば私としてはうれしい」と話しています。

大型連休には国内の旅行客に加え、中国本土からの観光客も戻ってくるとみられることから、さらなる活性化に期待感を示しました。