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“宇宙の運送屋”週1で宇宙へ荷物運ぶ未来

2019年5月30日 15:55
“宇宙の運送屋”週1で宇宙へ荷物運ぶ未来

インターステラテクノロジズが目指しているのは「週に1回、宇宙に荷物を運ぶ」ビジネスだ。その構想をまとめた。

打ち上げに成功した小型ロケット・MOMO3号。インターステラテクノロジズは2度の打ち上げ失敗を乗り越えて、国内の民間で初めて高度100キロメートルを超えた。

そして、次に開発が進められているロケットがZERO。目指すのはさらに先の高度500キロメートルだ。このあたりは地球低軌道と呼ばれ、国際宇宙ステーションがある。

MOMOは観測機器を載せ宇宙空間に到達するのに対し、ZEROは人工衛星を軌道へ運ぶ。2023年の打ち上げを計画している。

インターステラテクノロジズが目指すのは小型ロケットで宇宙へ荷物を届けるビジネス、いわば“宇宙の運送屋”だ。衛星の打ち上げを希望している企業や団体は多く、現状は衛星に対して打ち上げるロケットが足りていないという。

現在は大型ロケットに乗り合わせて、衛星を打ち上げることが多く、バスのように時期や目的地の自由度は低くなる。対して小型ロケットはすぐに目的の軌道へ衛星を打ち上げることができる。

“宇宙の運送屋”としてビジネスが本格化すれば、インターステラテクノロジズでは年間50機程度を見込んでいて、これは毎週1回打ち上げるペースだ。“送料”にあたる打ち上げコストは6億円以下を目指していて、海外に対しても競争力のある価格だという。

打ち上げられる衛星が増えると、衛星で地球の表面を観測するリモートセンシングで農業の生産性や品質が上がったり、船の事故を減らしたりできるようになる。さらに未知のサービスが増え、世の中を大きく変える可能性もある。

【the SOCIAL futureより】

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