実質GDP年率プラス6.0% 専門家「リベンジ消費が続くか、物価が落ち着くかが景気動向を左右」
今年4月から6月のGDP(=国内総生産)の実質成長率は3期連続で増加し、年率で6.0%のプラスとなりました。
4月から6月のGDPの成長率は、物価の変動を除く「実質」で前の3か月と比べて1.5%増加しました。3期連続のプラス成長で、年率換算で6.0%のプラスとなります。
新型コロナウイルスの5類移行により、外食などの需要が回復したほか、海外からの観光客が戻り、インバウンドの消費が増加しました。また、自動車などの輸出が増え、全体を押し上げました。一方で、物価高の影響により国内の食料品などの消費が落ち込みました。
専門家は今後について、「外食などのリベンジ消費が秋以降、続くかどうか、物価が落ち着くかどうかが、景気動向を左右する」(三菱UFJリサーチ&コンサルティング・小林真一郎主席研究員)とした上で、インバウンド需要については、「宿泊業が人手不足の中、需要を成長に結びつけられるかがポイントとなる」と指摘しています。