若い頃からの資産運用は…? 専門家が議論
年金だけでは豊かな老後は暮らせないという金融庁の報告書が波紋を広げている。10日夜の「深層NEWS」に出演した経済の専門家2人は、若い頃からリスクを取った資産運用をすべきかどうかの意見が分かれた。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング・横山重宏上席主任研究員「若いうちであれば長期間の運用になるので、長期で見れば総じてリスクはあるけれども(資産額は)上がっていくということは一応言える」
経済ジャーナリスト・荻原博子氏「私は全く違う。30年前にソ連が崩壊することを予測していました?」
横山重宏上席主任研究員「だけど、米英の株価はずっと長期でリーマンショックがあっても上がっているわけですよ。日本は上がっていないと言えばそうですけど」
荻原博子氏「それは結果論であって、長期だから安心という考え方はやめた方がいいと思いますよ」
若い頃からの資産運用に対する見方は分かれた2人だが、政府が今年のうちに示すことになっている、公的年金の将来的な見通しを示した「年金財政検証」について、参議院選挙の前に示すべきだとの考えでは一致した。