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野党 「年金財政検証」“隠し”を批判

2019年6月13日 18:57

公的年金の将来的な給付水準の見通しを示す「年金財政検証」の公表時期をめぐり、野党側は夏の参議院議員選挙の後まで隠すなら「重大な背信行為だ」と厳しく批判した。

「年金財政検証」は公的年金の財政運営の健全性を5年に1度チェックするもので、将来的な給付水準の見通しが示される。

前回は、6月3日に公表されたが、今回、政府はまだ作業に時間がかかる、と説明している。

これについて、野党側は、夏の参院選への影響を避けるため、公表時期を先送りしようとしていると指摘している。

立憲民主党・石橋通宏議員「ぜひ財政検証、早急に出していただいて、参議院選挙の後にならないと出さないなんて、ごまかし、だましはやめていただいて」

根本厚労相「現在、将来の年金財政を推計するプログラミング等の計算作業を行っているところであります。必要な検証作業が終わり次第、公表することを予定しております」

立憲民主党・石橋通宏議員「前回できていたのに今回されない、まあ、参議院選挙を前に出したくないんですかね。それを隠すのであれば、重大な背信行為です」

公的年金制度をめぐっては、金融庁の審議会が老後の生活に「年金だけでは足りない」「95歳まで生きると夫婦で2000万円が必要」などとした報告書をまとめた。

政府が年金制度を「100年安心」とうたってきたことについて、野党側は「100年安心がウソだった」などと批判している。