結婚式 招待客は減っているが総額はアップ
世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「結婚式 招待客は減 総額はアップ」。SoZo代表取締役のあつみゆりかさんに話を聞いた。
ゼクシィ結婚トレンド調査によると、挙式、披露宴、披露パーティー総額の平均は357.5万円。2012年調査から13.7万円増加した。一方で、招待客数の平均は69.4人で年々減少傾向にある。
――あつみさん、招待客は減っているのに総額は増えている。どういうことなんでしょうか?フリップを書いていただきました。
ポイントは「ドレスと料理」です。
結婚式の総額があがっているということから解説していきますと、こだわりが増えているんです。特にこだわりが増えているのが、この「ドレスと料理」です。
花嫁さんもいまSNSとかで友達の結婚式とか、色々な事例を見ることができるんですね。インスタグラムですと自分が検討している結婚式場で過去に結婚式を挙げた方々とかを見ることができます。
そうすると、ここの結婚式場にはこういうドレスが合うとか、私もこんなドレスを着てみたいとかというような、ドレスを軸にした花嫁さん同士の会話みたいなものも生まれています。
――すてきなドレスがある会場にひかれていくこともあるということですか。
それもありますし、式場を決める前に私はこのドレスを絶対に着たいという、ブランドもドレスの名前も花嫁さんはよくご存じで、そのドレスを着るために結婚式をあげるという方もいらっしゃいます。
――一方で男性は花嫁さんが幸せになってくれれば「いいよ、いいよ、どうぞ、どうぞ」という感じでしょうか。
そういう方もいらっしゃいますし、あとは女性側も働いている方が多いので、それは自分で費用を出してでも着たいというところもあります。
――金額はそれであがっているということですね。料理というのはどうですか。
晩婚化により、何度か結婚式に出席して自分が結婚するというケースも増えているので、そうすると料理にケチったといわれたくないというのもあると思います。
あとはすてきな結婚式のお料理のシーンでいくと、ガーデンでデザートビュッフェとか、例えばシェフの方が目の前でフランベしてくれるとか、何か料理のすてきな演出というのもどんどん増えてきています。ですので、そうなるとプラスアルファでお金がかかったりするので単価があがっていきます。
――招待客が減っているというのはどういう原因があるのですか。
これはお友達との関連性というのが晩婚化するにしたがい、学生時代の人とは少し疎遠になっていたり、自分たちから招待する人を選んでいることが招待客減少の要因になっていると思います。
昔ですとお父様の知り合いとか、そういうところまで招待客として呼んでいたのが、そういうところがなくなってビジネスでの関係もそいでいくという傾向があります。
――限られた方だけでも満足していただきたいし、花嫁さんにも満足していただきたいと、そういう部分で金額があがっているということですか。それでは持ち出し負担額はだんだん増えてきているということですか。
そうですね。しかしご両親がご健在のことも多いので、そこのご援助というのも増えていると思います。
――しかし、先ほどのお話の中で検索するとき、グーグル、ヤフーとかではなくインスタというのが驚きました。
そうですね。インスタは花嫁専用アカウントを作ってご自身でウエディングに関する発信をしていたりします。
■あつみゆりかさんプロフィル
結婚式場の担当者に向け、WEBで集客するためのマーケティングスキルを教えるオンラインスクールを運営している。3児の母でもある、あつみさんはITベンチャーにて2008年にウエディングサイトを立ち上げ、2012年に事業売却を果たし、自ら編集長として「マイナビウエディング」の立ち上げに従事した。その後、ブライダル業界の遅れたWEBマーケティング力を改革すべく「SoZo」を設立。婚姻件数が減り、過渡期を迎えるウエディング業界全体の活性化を目指している。
【the SOCIAL opinionsより】