【解説】法改正で、郵便、いつ届く?
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郵便サービス見直しの法改正が動き出した。今回の見直しで何が変わるのか、経済部の福井記者が解説。
◆サービス見直しのポイントは大きく2つ
まず、翌日配達が廃止され、翌々日の配達になる。例えば、月曜に出したはがきは、これまで火曜日に届いていたが、水曜日に届くようになるという。
2つめのポイントは日曜祝日に加えて、今後は土曜日も配達が休みになるということ。
そこで、木曜日に出したはがきは翌々日の土曜日には届かない。土曜日は配達が休みで、日曜日も休み。もし、月曜が祝日なら、火曜日に届くことになる。
◆なぜ、今、こうした見直しが必要なのか
理由は人手不足。
ネット通販の利用が増え、最近ははがきなどの郵便物より、ゆうパックなどの配達に人手が必要。
再配達も増える中、日本郵便では今回の配達見直しによって、深夜の仕分け作業や配達の負担が減るので、およそ625億円分のコストが削減できると試算している。
ただ、今回の見直しは原則、普通郵便が対象で、速達や書留、ゆうパックなどはこれまで通り配達されるという。
日本郵便では「普通郵便の配達が遅くなる分、速達をこれまで以上に利用しやすいように」と、速達料金を1割程度引き下げることも検討している。
この法改正は、早ければ秋の臨時国会に提出される見通し。