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オリーブオイルショック...仕入れ値“3倍”に? 食用油も高騰 とんかつ店の救世主は“外国人”

2023年11月22日 22:54
オリーブオイルショック...仕入れ値“3倍”に? 食用油も高騰 とんかつ店の救世主は“外国人”

サラダやパスタに使われるオリーブオイルの高騰が続いています。食用油も高値となっていて、飲食店や食卓への影響が広がっています。こうした中、とんかつ店では“ある現象”が売り上げを支えていました。

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スペイン料理に欠かせない“命”ともいえるのが、香り高いオリーブオイル。そのオリーブオイルの高騰が長引き、東京・新宿区のレストランでは頭を抱えていました。

エルチリンギート 新倉孝之輔代表
「値上げを多少させていただいています。30円とか」

オリーブオイルの仕入れ値が6月の時点ですでに3割ほど上がったことなどから、一部メニューの価格を30円値上げしたといいます。ただ、これだけではとどまらず…

新倉代表
「今ある在庫がなくなったら、仕入れ値が3倍ぐらいになってしまうみたいな話を聞いたので」

仕入れ業者から「今後、オリーブオイルの仕入れ値が3倍以上になるかもしれない」と言われたというのです。あまりに高騰するため、今後、さらなるメニュー価格の値上げも視野に入れていました。

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東京・足立区のスーパー「おっ母さん」でもオリーブオイルが高値になっています。スペイン産のオリーブオイルの価格は、今年9月に過去最高値を更新。ヨーロッパでの取引価格は1年前の2倍以上となり、それ以降、高止まりが続いています。

メーカー各社も10月、家庭用のオリーブオイルの値上げに踏み切っています。
●日清オイリオグループ (販売価格)10~26%値上げ
●J-オイルミルズ (出荷価格)14~57%値上げ
●昭和産業 (納品価格)1キロあたり320円以上値上げ

その背景にあるのが、オリーブの主な生産地であるスペインなどを襲った大規模な「干ばつ」です。水不足となりオリーブの生産量が激減、値上げしたということです。

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長引く値上げの波は、食卓に欠かせない食用油にまで広がっています。足立区のスーパーでは22日、食用油の特売中。900グラムの油を298円(税抜き)で販売していましたが、以前行った特売価格と比べると、100円ほど高いといいます。

そのため少しでも安い油を求め、県をまたいで手に入れるというお客さんもいます。

お客さん(60代)
「(食用油を買うのは)この辺じゃなくて違う場所。千葉とか埼玉とか。そっちの方が安い。50円とか100円」

「油をたくさん使う料理は減った気がします」という女性客(40代)も。子どもは揚げ物が大好きで、晩ご飯にリクエストされることも多いというのですが…

お客さん(40代)
「自分からはあまり(揚げ物)作ろうと思わないかな、今」

――お子さんが何か言ってくるのでは?

お客さん(40代)
「そうですね それは…言わせないように」

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東京・浅草には、食用油の値上がりに立ち向かう飲食店があります。「とんかつ とお山」でアメリカ人のお客さんが食べていたのはジューシーで肉厚なとんかつです。

アメリカ人
「一番好きな日本食の1つです」

韓国在住のアメリカ人女性は、一口食べて、「韓国でも週に1回は食べます」と笑顔を見せました。実は今、韓国では日本式のとんかつがブームになっていますが、韓国で食べられるものは、豚肉が薄く、カリカリっとした食感だといいます。

韓国在住のアメリカ人
「(日本のとんかつは)衣はサクサクしつつ、肉はよりしっとりしています。(韓国のとんかつより)日本の方が好みです」

この店では粗さの違う2種類のパン粉を使用し、ふっくらサクサクに仕上げています。この本場の食感を求め、外国人客が増えているといいます。

とんかつ とお山・遠山茂徳店長
「(外国人客は)絶好調と言っていいくらい、いい状況ではありますね。(食用油の)値上がりはつらいんですけど、そこを補填するのにつながっていくのかなと」

外国人客の増加が売り上げを支えていました。