CSFワクチン“空中散布”初の実証実験
CSF、いわゆる豚コレラの発生が広がる中、農水省は28日、群馬県でCSFワクチンをヘリコプターで空からまく初の実証実験を行った。
国内で猛威を振るっているCSFをめぐっては、野生のイノシシも感染の原因とされている。そのため、ことし3月からはワクチンを手作業で山林などにまいていたが、人が立ち入りにくい場所も含め、広範囲にワクチン散布をするために、農林水産省は28日、群馬県の畜産試験場で、自衛隊のヘリコプターを使って空中からワクチンをまく初の実証実験を行った。
ワクチンは餌の中に入っていて、餌でイノシシをおびき寄せ、食べさせることで接種させるという。
28日の結果を受け、ヘリコプターの高度やスピードの違いによるワクチン散布の効果を検証し、12月以降に、本格的な空中散布を実施していく方針。