農水省 「豚コレラ」のワクチン接種を決定
農林水産省は、全国で感染が拡大している豚の伝染病「豚コレラ」について、豚へのワクチンの接種を行うことを決めた。
江藤農水相「ワクチン接種を可能とする環境を整えるということ。知事がワクチン接種を養豚農家に命じることができるようになります」
「豚コレラ」は人には感染しない豚の伝染病だが、関東を含む8つの府県で発生し、これまでに約13万頭が殺処分されている。
農水省は、さらなる感染の拡大を防ぐため、20日に開いた会議で養豚場などの豚へのワクチン接種を決めた。ワクチンを接種すると、国際ルール上、輸出が難しくなるなどのリスクがあるが、これ以上拡大すれば養豚場の経営が危うくなるほか、豚肉の供給懸念にもつながりかねず、自治体からの要望も高まっていた。
ただ、現在、国内でワクチンは不足していて、メーカーに増産を指示した。