豚コレラのワクチン接種へ「貴重な命を…」
農林水産省が全国で感染が拡大している豚の伝染病「豚コレラ」のワクチン接種の方針を固めたことがわかった。
江藤農水相「13万頭以上の貴重な命を食に供することもなく殺処分してしまった。このことは、農林水産省としては重い責任を感じています」
「豚コレラ」は現在、8つの府県で発生していて、先週、豚の生産量が多い関東でも初めて感染が確認されている。
これを受け農水省は、豚へのワクチン接種をする方針を固めた。ワクチンを接種すると、国際ルール上、輸出が難しくなるなどのリスクがあるが、これ以上拡大すれば養豚場の経営が危うくなるほか、豚肉の供給懸念にもつながりかねず、ワクチンを接種することになった。午後の会議で正式に決定する方針。
これに先立ち、豚コレラが発生した県の知事らがワクチンの接種を求める要望書を提出した。現在、国内で豚コレラ用のワクチンは不足していて、ワクチン接種が決まれば増産されることになる。