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小麦価格“高騰”…“価格安定”お米にシフト? ウクライナ侵攻影響も

2022年3月21日 19:10
小麦価格“高騰”…“価格安定”お米にシフト? ウクライナ侵攻影響も

ロシアによるウクライナ侵攻の影響などで値上げが相次ぎ、小麦価格も高騰しています。小麦粉に代わり、価格変動が少ないお米にシフトする可能性もあります。メーカーには「パンなどで使う小麦粉を、米粉で代用できないか」という問い合わせが入っています。

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お財布を直撃する“値上げの嵐”に動じない店が、身近な所にありました。東京・目黒区で、全国から集めた60種類以上のお米を販売するスズノブの西島豊造社長は「この数年、大きな変動はないんですね、お米にとって」と話します。

「食卓に登場することも多いお米が、実は価格変動が少ない」という理由について、西島社長は「お米は海外のルートとかに影響しないので」と述べ、国内で生産していて輸送コストが少ないことなどから、据え置き価格を維持できると説明しています。

西島社長は「小麦(の価格)が上がり始めて体感してくれば、お米に流れてくる…というのは、今までもありましたから、今回もそうかなっていう感じですね」と話します。

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パンやうどんなどに欠かせない小麦ですが、今、輸出大国であるロシアやウクライナの影響などもあり、値上げが続いています。こうした値上がりにより、価格が安定しているお米にシフトする人が増える可能性もあります。

小麦価格が高騰する状況の中、既に老舗メーカーでは、お米を粉砕して作る米粉に動きがあり、「パンなどで使う小麦粉を、米粉で代用できないか」という問い合わせが入り始めているということです。

日の本穀粉 黒田昇社長
「中華料理店とかパン店のほうから、質問が来るような形になってきたといいますか、今までだったら『米粉と小麦粉は全然違うから』という形から、ちょっとずつですけど、『米粉もちょっと考えないといけないかな』と」

現状では、製造コストがかさむため、単価は小麦粉より米粉の方が割高の状況ですが、日の本穀粉・黒田昇社長は、米粉活用の機会が増えることに期待を寄せていました。

日の本穀粉 黒田昇社長
「(小麦粉が)今後さらに上がる可能性を秘めているということになれば、(米粉の価格に) もっと近づくのではないかということで、『米粉の価値は非常にあるのではないか』と思っています」

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他にも、需要の増加を見込んでいる食材があります。お肉や野菜と合わせて炒めるだけで時短料理にもぴったりの「ビーフン」です。

ビーフンは、数ある麺の中でも、お米を原料として使用しています。お餅のような状態に蒸し上げたものを、パスタのように押し出して細長い麺状にし、乾燥させて仕上げています。

ケンミン食品広報 田中国男さん
「これから小麦が上がることを踏まえてですね、生産体制の増強というのは 急ピッチで進めているところです」

ケンミン食品によると、コロナ禍で既に売り上げが1割アップしている中、「小麦高騰で、さらに注目されるのでは」と工場の生産量を増やして対応するということです。

ケンミン食品マーケティング部・本吉良子さんは 「ビーフンはあっさりした味わいなので、いろんな調味料と相性がいいです」と話し、パスタ風のアレンジ料理や、焼きそばの代わりに使ってもらうことなども期待しているということです。