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3年半ぶり日韓局長級対話 互いに握手も…

2019年12月16日 17:24

日本が韓国に対して強化した輸出管理をめぐって、16日、3年半ぶりとなる局長級の政策対話が経済産業省で開かれている。午前10時に始まった対話は7時間たった午後5時現在も続いていて、終わり次第、協議に出席した飯田貿易管理部長が会見室で記者団に対し説明を行う予定。また、ほぼ同じ時間に韓国の李貿易政策官も韓国大使館で説明を行う。

協議の冒頭、日韓の担当者が互いに握手を交わすなど比較的和やかな雰囲気で始まった。今年7月に行われた事務的説明会と比べ、今回は出席人数も多く、広い会議室が使われ、きちんとした対話というような雰囲気だった。

16日の協議で韓国側は優遇措置の復活に期待感を示していて、輸出管理にあたる担当者の増員などを説明したものとみられている。一方、日本側は韓国の説明を受けた上で措置の緩和について慎重に判断するとしていて、両国のスタンスには依然として隔たりがある。

ある外務省幹部は「根本的な問題は、いわゆる元徴用工訴訟の問題」「日本は1ミリたりとも譲れない」と話している。

今月下旬に調整されている日韓首脳会談を前に、どれだけ溝を埋めることができたのか、説明が注目される。