日本郵政グループ トップ3人の辞任発表
日本郵政グループが会見を行い、長門社長らトップ3人の辞任を発表した。かんぽ生命をめぐる一連の問題は、巨大郵政グループのトップの総辞職という事態に発展した。
日本郵政・長門正貢社長「今回の行政処分を厳粛に受け止めております。今後二度とこのような事態を起こさぬよう再発防止に向けて内部管理体制のより一層の強化とコンプライアンスの徹底に取り組むと共に一日も早く皆様からの信頼をとり戻せるようグループ一丸となって全力を尽くします」
長門社長は、かんぽ生命をめぐる一連の問題について陳謝し、「ひとえに私自身の経営力のなさ」と述べた上で、27日の辞任発表のタイミングは、行政処分を受けて判断したと説明した。
日本郵政の長門正貢社長のほか、日本郵便の横山邦男社長、かんぽ生命保険の植平光彦社長は、年明け5日に辞任する。
後任の日本郵政の社長には元総務相の増田寛也氏が、日本郵便とかんぽ生命の社長には6日に内部から昇格する。
また、総務省と金融庁からは、新たな保険販売を3か月間停止する業務改善命令を受けた。来年1月の再開をめざしていた保険営業は再び延期されることになる。
一方、総務省から処分に関する情報を得ていたとされる日本郵政の鈴木康雄上級副社長については、本人が自ら辞職を決めたことで、調査は行わないとしている。