豪華列車が北の大地を走る。普段は横浜と静岡の伊豆半島との間を走行している豪華列車が今年の夏、１か月限定で北海道で運行する。１４日に発表されたその豪華な旅行プランとは…？

木材をふんだんに利用した重厚感のある客室が特徴の観光列車「ＴＨＥ　ＲＯＹＡＬ　ＥＸＰＲＥＳＳ」。２０１７年７月にデビューし、普段は横浜駅と静岡県の伊豆半島の間を運行しているが、今年８月から９月、約１か月間の期間限定で、北海道での運行が決まっている。

１４日に発表されたのは、北海道での旅行プラン（３泊４日）の詳細。１日目は札幌を出発し、十勝川温泉に宿泊する。２日目は釧路を経由して知床へ。３日目は富良野に宿泊する、北海道をぐるりと周遊するコースになっている。北海道各地の大自然の絶景や宿泊先の温泉を堪能できるのが特徴だ。

旅の楽しみの一つが、車内で振る舞われる料理。野菜やチーズなど地元産の食材にこだわり、北海道内の有名店の料理人たちが手がけている。

今回、伊豆半島を走る「ＴＨＥ　ＲＯＹＡＬ　ＥＸＰＲＥＳＳ」が、なぜ遠く離れた北海道を走ることになったのだろうか？

２０１８年９月、北海道内に大きな被害をもたらした、北海道胆振東部地震。去年、ＪＲ北海道と、「ＴＨＥ　ＲＯＹＡＬ　ＥＸＰＲＥＳＳ」を運行する東急、ＪＲ東日本などが連携し、北海道内で観光列車を走らせるプロジェクトを立ち上げた。

プロジェクトでは去年、ＪＲ東日本の特急列車の車両を活用した観光列車「風っこ　そうや」号が７月から９月の間の１４日間運行。ほとんどの席が完売する盛況ぶりだった。被災した北海道に観光客を呼び込み、地域の活性化につなげるだけなく、赤字路線が多く、経営が厳しいＪＲ北海道への支援になることも期待されている。

北海道で走る意義について担当者は次のように話す。

東急担当者「我々と地域のみなさまが一緒に旅を演出することで、地域の魅力がどんどん生まれてくる。これが観光列車の一番の魅力」

北海道の旅行プランの料金は、２人で１部屋を利用する場合で、１人あたり６８万円。チケットは来月から販売される予定。