GDP3期連続プラス 政府「コロナ前の水準を回復した」物価高や“第7波”拡大など…先行き不安も
ことし4月から6月のGDP=国内総生産の実質成長率は、年率で2.2パーセントのプラスとなりました。
GDPは3期連続のプラスとなり、政府は「コロナ前の水準を回復した」としていますが、成長を維持するには多くの懸念材料があります。
15日に内閣府が発表した4月から6月のGDP成長率は、物価の変動を除いた「実質」で前の3か月と比べて0.5パーセント増加しました。3期連続のプラス成長で、年率に換算すると2.2パーセントのプラスです。
3年ぶりに行動制限のないゴールデンウイークを挟み、旅行や外食などの対面型のサービス消費が大きく伸びたことなどが要因です。
政府は“GDPの額がコロナ前の水準を回復した”としていますが、今後も成長を維持できるかについて専門家は慎重な見方を示しています。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 小林真一郎氏
「エネルギー、食料品といった身近な物の値段が上がっているので、どうしても消費者のマインドが悪化する」「それからもう一つ、やはり重要なのがですね、感染の第7波が足元で拡大をしているという状況です」
政府は物価高騰対策などを打ち出していますが、政府による支援だけでなく、賃上げやイノベーションなど企業の一層の努力も求められています。