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日本IBM・山口明夫社長に聞く“日本のDXの現状は”

2022年3月18日 21:59
日本IBM・山口明夫社長に聞く“日本のDXの現状は”

DXが世界経済の勝敗を決める鍵となる中、日本のデジタル改革は進んでいるのか?企業のIT活用のコンサルも手がける、IT大手、日本IBMの山口明夫社長が日本テレビのインタビューに答えました。

──日本IBMの山口明夫社長は企業がDX(=デジタル変革)を進める上で必要なことについて次のように述べました。

日本IBM・山口明夫社長
「ITだとかAIとかテクノロジーが何か特別なものではなくなったという感覚を持つことが、とても今、重要じゃないかなと。IT部門ではない、もうITが世の中全体に浸透していく中でみんながそれを使いこなす、こういう機能があるんだ、こういうツールがあるんだ、こういうテクノロジーがあるんだ。それで自分の仕事がよりよくなるためにどうすればいいか考えてチャレンジして、そういう人材をどんどん育成だとか増やしていく必要があるのかなと」

──スピーディーなデジタル変革を実現できている企業の特徴についてはこう話しました。

山口明夫社長
「トップ、リーダー層の方々が自らテクノロジーを活用してどうなりたいんだと、もしくはそれを活用することによって、企業が社会がこんなふうに良くなっていくんだということのゴールをどんどん共有して、みんなでそれを成し遂げるためにこういう人材を育成しようとか、みんなでスキルをつけていこうよと、そういうモメンタム(機運)を、どんどんつくりあげている企業はやはりすごく(DXが)進んでいるなと」

──一方、コロナ禍で顕在化した日本のデジタル化の遅れについて、背景と見通しを次のように述べました。

山口明夫社長
「まだまだいろんなプロセスが紙ベースで残っていたり、対面で確認しなければいけないというような法令があったり、でもそれは明らかにハンコ廃止するだとか。今、見直しをされていると思う。もう一つは、やはりそれぞれの『個別最適』でシステムをつくってきている中で、じゃあそれを、全体をつなげてデータを共有したりというような共通ルールがまだまだ存在していなかったのかなと。デジタル庁っていうその全体を横串で見られる組織ができた中で、そういったこともどんどん進んでいくと思います」

──日本IBMでは、システムやサービスを提供する企業の事業目標までこだわり、デジタル化に関わっていく姿勢です。