外為市場 日米の“金融政策転換”思惑背景に円高進む
8日の外国為替市場で、日本とアメリカ両国の金融政策の転換をめぐる思惑を背景に、円高が進みました。
8日の外国為替市場で、円相場は一時1ドル=146円台半ばまで円高が進みました。
日本銀行が今月の金融政策決定会合で、マイナス金利政策を解除するとの観測が強まったことで、日米の金利差の縮小が意識され、円高が進みました。
さらに、日本時間8日夜に発表されたアメリカの雇用統計で、雇用の底堅さは確認されたものの、賃金の伸びなどが予想より弱い内容となったことから、直後に円相場は再び1ドル=146円台をつけました。
日銀はマイナス金利の解除や、長期・短期金利を低く抑える政策「イールドカーブ・コントロール」を見直し、別の方法で長期金利の動きを安定させることなどを検討しています。
来週の春闘の集中回答日の結果も見ながら、今月、解除に踏み切るか、ギリギリまで見極める方針です。