“マスク不要”で化粧品売り場に新たな動き…トレンドに変化も
マスクを外す動きに向け、化粧品のトレンドに変化が出ています。コロナ禍では、マスクに色がつきにくいリップが人気でしたが、政府が屋外で2メートル以上を確保できる場合などは“マスク不要”としたことで、つや感のある口紅が注目されているといいます。
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コロナ禍で、女性にとって大きく変化したのが「化粧品」です。街で聞きました。
20代女性
「リップとかチークとかは、あんまり買わなくなりました」
インターネットリサーチ事業などを行っているFastrendが去年8月に行ったアンケートによると、「マスク着用でメイクの時間が短くなった」と答えた人は52%と、半数以上にのぼっています。
ただ政府が、屋外で2メートル以上を確保できる場合などには、“マスク不要”としたことで、化粧品売り場に新たな動きが生まれていました。
東京・千代田区にある百貨店「大丸 東京店」では、今月からお客さんが2割増えたといいます。買い物に来ていた女性も「マスク外れるようになったら、もっと自分が好きなリップとか、発色よくて夏らしいコーラル系のやつがほしいなと思ってます」と話していました。口元が見えるようになることで、発色のいい口紅が、より注目されているといいます。
大丸・松坂屋 DEPACOビューティーアドバイザー 土井麻耶子さん
「今まで手にとらなかった、ちょっと艶っぽいもの。マスクしていると(口紅がつき)ペタペタした感じが気になって、少し控える人多かったんですけど」
コロナ禍では、マスクに色がつきにくい、サラッとしたマットな口紅が売れていたといいますが、“マスク不要”の場合、色移りを気にすることが減るため、つや感のある口紅が注目されているといいます。
さらに、チークは――
土井さん
「クリームタイプのチークですね。(今後)マスクをつけたり外したり、増えたとしても、肌になじむので、とれにくい」
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“マスク不要”で、街の人が気にしていたのは「口臭」です。「食べ物に気をつけなきゃいけないかなって(思う)」といった声も聞かれました。
コロナ禍で自分の口臭が気になる人が増える中、マスクを外すことで「他の人への影響が心配」と、歯科クリニックを訪れる人が増えているというのです。
BLANCHE 伊藤聖子院長
「べろの上についてる『舌苔』というのが、割と口臭の原因になるといわれてるんです」
柔らかめの歯ブラシを使って、舌についた細菌の固まりを軽く前にかきだすことが重要だといいます。さらに、唾液の分泌が少なくなると乾燥し、口臭の原因となるため、伊藤院長は「耳の横のくぼんでいるところを、ぎゅーっと押しながら(マッサージ)」と対処法を説明しました。10秒ほどマッサージすることで唾液がでて、口臭を防げるということです。