景気ウォッチャー調査で上方修正 15か月ぶり「持ち直している」に
小売りやサービス業など、で働く人に景気の実感を聞く「景気ウォッチャー調査」で、景気の見方の判断が「持ち直している」に上方修正されました。この表現が使われるのは、15か月ぶりとなります。
内閣府が発表した3月の調査で、景気の現状を示す指数は53.3となり、前の月より1.3ポイント上がりました。
「物価高の影響で来客数の伸びが鈍化している」との声もあるものの「新型コロナもだいぶ落ち着いてやや消費が上向いている。花見シーズンで天候も良く、冷たいものやビール等が売れている」「3月に価格改定に踏み切ったが販売量は落ちていない」など、消費について前向きな声が多く見られました。
こうしたことから、内閣府は景気の現状判断を「持ち直している」として、前の月の「緩やかに持ち直している」から引き上げました。
上方修正は2か月連続で、「持ち直している」という表現が使われるのは2021年12月以来、15か月ぶりになります。
先行きについては「価格上昇の影響等を懸念しつつも、持ち直しが続くとみている」としています。