メガバンク3社 貸し倒れ備え厳しい見通し
金融大手のメガバンク3社の決算が出そろいました。各グループとも今年度の業績については新型コロナウイルスの影響で貸し倒れに備えた多額の費用を計上するなど、厳しい見通しを立てています。
メガバンク3社が発表した昨年度の決算で、それぞれの最終利益は、「三井住友フィナンシャルグループ」が7039億円、「三菱UFJフィナンシャルグループ」は5281億円、「みずほホールディングス」は4485億円となりました。
三菱UFJは、新型コロナウイルス感染拡大の影響でグループが展開する海外の銀行の株価が下落、特別損失を計上したことから前年に比べ39%減と大幅な減益となりました。
三井住友フィナンシャルグループは、3メガ体制になってから1年間の最終利益が初のトップとなりました。
一方、今年度の決算の見通しについては、各銀行グループとも新型コロナウイルスによる貸し倒れなどに備えた「与信関係費用」の増加を見込んでいます。三菱UFJと三井住友がそれぞれ4500億円、みずほも2000億円と、メガバンク3社は合わせて1兆円を超える規模で新型コロナウイルスによる貸し倒れに備えています。