コロワイドTOB 大戸屋HDが反対を決議
定食チェーンの大戸屋ホールディングスが、20日に取締役会を開き、外食大手のコロワイドによるTOB=株式公開買い付けに反対することを決めました。
大戸屋は記者会見を開き、およそ19%の株式を保有する筆頭株主のコロワイドが、大戸屋を子会社化するための株の買い増しに、反対することを取締役会で決議したと発表しました。
大戸屋HD・窪田健一社長「コロワイドの都合でセントラルキッチンが導入されれば、料理の味や鮮度などの品質が低下し、大戸屋の店内調理による良さを完全になくしてしまいます」
大戸屋の窪田社長は、株式公開買い付けに反対する理由を語りましたが、現状では他の株主に、大戸屋の株をコロワイドに売らないよう訴える以外に敵対的買収への具体的な防衛策を明らかにしていません。
業績不振が続く大戸屋では、再建計画の早期の実現が最優先の課題ですが、コロワイドによる株式公開買い付けを拒絶する一方、経営理念が一致する企業であれば、飲食業界に限らず、パートナーとして提携なども検討したいとしています。