日銀 大規模な金融緩和継続を決定 「必要があれば躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる」
日銀は金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策の継続を決めました。また、円安・物価高を背景に、今年度の物価上昇率の見通しを2.9%に引き上げました。
日銀は28日までの金融政策決定会合で、金利を低く抑える今の大規模な金融緩和策を継続することを決めました。
世界的なインフレを背景に欧米各国で大幅な利上げが相次ぐ中、日銀は金融政策を変えず、当面金利を上げない姿勢を改めて示した形です。
一方で、合わせて発表した今年度の物価上昇率の見通しについては、円安や物価高が進んでいることから、前回7月の2.3%から2.9%へと引き上げました。
日銀が目標としてきた2%の物価上昇率はすでに大きく上回っていますが、日銀は、今の物価上昇は賃金の上昇を伴わない一時的なものだとして、大規模な金融緩和策を継続し、「必要があればちゅうちょなく追加的な金融緩和措置を講じる」としています。