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「ダイソー」「#ワークマン女子」銀座に進出 円安の影響下でなぜ?

2022年4月15日 21:38
「ダイソー」「#ワークマン女子」銀座に進出 円安の影響下でなぜ?

15日、100円ショップ「ダイソー」が東京の一等地・銀座に初出店しました。今月末には、低価格で女性向けの店舗「#ワークマン女子」もオープンするなど、高級店が立ち並ぶ銀座が変わりつつあります。円安の状況で、なぜ銀座に出店したのでしょうか。

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これも、あれも、全てが100円でそろう庶民の味方「ダイソー」が15日、ハイブランドが立ち並ぶ街・銀座にオープンしました。開店と同時に、店内はお客さんでいっぱいになりました。

来店客
「びっくりでした。銀座に100均みたいな。『(銀座が)庶民的になった』といったらおかしいですけど、やっぱりハードルは低くなりましたよね」

「銀座が変わりつつあるなというのを感じながらも、(大きい店は)郊外とか路面店ばかりで、こういう都心にはないので、とてもうれしいです」

「近くにも(ダイソーが)あるんですけど、他の店も入っているので、それもちょっと見てみたいと思って」

ダイソーの両隣には、同じ系列の300円ショップもオープンしました。トレンドのくすみカラーを取り入れた“大人かわいい”がテーマの店や、洗練されたデザインのリビング用品が並ぶ店もオープンしました。

来店客
「最初は普段通り100円ショップを回って、こっちの方にちらっと見に来た感じ。全然雰囲気が違って高級感がある感じで、300円とか出してもいいかなって感じですかね」

銀座エリア初進出となったダイソーが、円安の影響もある中、出店した狙いを聞きました。

大創産業広報 後藤晃一課長
「よりこの銀座で、多数のお客様に見ていただけるということと、海外含めて我々のブランドの発信をする場所として、この場所を選びました。価格を抑えた状態で、商品を販売できるように企業努力をしておりますし、さらなる可能性があるのではないかと期待しています」

既に、銀座では多数の雑貨店がひしめき合っていますが、その輪の中に仲間入りしたダイソーについて、出店から6年目を迎えた雑貨店の“銀座の先輩”ロフトでは――

銀座ロフト 田中由起子次長
「ちょっとびっくりしたんですけど、まさかのなんですけど、新しいお店が入ってお客さんが増えることは、街にとっても、我々にとっても、すごくいいことだなと思います」

銀座ロフトは、2017年に有楽町から移転してきたということです。

銀座ロフト 田中由起子次長
「買うもの、買われるもの、客層が明らかに違うなというのがすぐわかって、銀座って特別な街なんだなとすごくよくわかりました。銀座はそのプレッシャーというか、緊張感がやはりあると思う」

また、東急ハンズや、無印良品を運営する良品計画も「海外を含め、さまざまな場所から集まる幅広い客層が銀座に出店した狙いの1つだ」ということです。

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この地に、さらに新しい風を吹かせようとしているのが、作業着などの専門チェーン「#ワークマン女子」です。お手頃価格と高い機能性はそのままに、カジュアルでおしゃれなアイテムがそろうと話題になりました。今月28日に、銀座に新店舗をオープンする予定だといいます。

ワークマン専務取締役 土屋哲雄さん
「(これまでの店舗は)郊外のはずれで、ぽつんと1店舗が多いのですが、銀座に出すことにあこがれておりました」

6年前から計画していたという“銀座進出”が実現した理由について聞いてみると――

ワークマン専務取締役 土屋哲雄さん
「最近ですね、変化が起きまして。結構カジュアル化といいますか、アウトドアのウエアで銀座に行くとか、靴も昔ハイヒールだったのが、今はスポーツシューズですとか」

街の“カジュアル化”現象が起きているとし、「今なら勝負できると決意した」ということです。

ワークマン専務取締役 土屋哲雄さん
「子供用も今度始めましたし、ファミリー層で来ていただきたい。ワークマンが変わった姿を銀座でご覧いただければと思います」

新たなジャンルの店が次々に増える銀座。この春、街のイメージが、ほんの少し変わるかもしれません。