米中対立 日本大手半導体メーカー上場延期
アメリカがファーウェイに対して行っている禁輸措置の影響で、日本の大手半導体メーカーの上場が延期となりました。
東芝から分離した半導体大手のキオクシアホールディングスは、来月6日に予定していた東証への上場を当面、延期すると発表しました。
キオクシアは、スマートフォン用の記憶用半導体で世界有数のメーカーですが、アメリカ政府が今月15日からファーウェイに対し半導体の供給を止める規制を始めたことで、キオクシアは主要な顧客であるファーウェイへの出荷ができなくなりました。このため「事業の先行きに不透明感が強まっている」として28日朝の取締役会で上場の延期を決めたものです。
キオクシアの上場をめぐっては当初、時価総額2兆円とも想定され、国内では今年最大の上場になるとみられていました。今後、事業環境を見極めながら適切な上場時期を検討していくとしています。