梶山大臣“処理水処分”決定先送りの考え
梶山経済産業大臣は、福島第一原発から出る処理水を海に放出する処分方法について、今月中とみられていた政府決定を先送りする考えを示しました。
政府の対策チームは23日、これまでに自治体や漁業団体から寄せられた意見を整理する会合を開き、処理水の処分方法について政府としての方針を早期に決定していくことを、あらためて確認しました。
しかし、終了後の会見で梶山経産大臣は、「適切なタイミングで、政府として責任を持って結論を出していきたい」と述べるにとどまり、月内の政府決定を先送りする考えを示しました。
梶山経済産業大臣「丁寧にやっているということで、ご理解いただきたいと思います」
政府は、処理水をあらかじめ薄めてから海に出す「海洋放出」を処分方法とする方針ですが、風評被害を懸念する漁業関係者などから強い反対の声が上がっています。