日銀“大規模金融緩和策”維持を決定
日銀は29日の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策を維持することを決めました。一方、今年度の物価の見通しについて、マイナス0.6%と7月時点の見通しから引き下げました。
日銀は29日の金融政策決定会合で、国債の買い入れを無制限に行うなどの大規模な金融緩和策を維持することを賛成多数で決めました。その上で、新型コロナウイルスの影響を受けている企業の資金繰り支援を継続するとしています。
日本銀行・黒田東彦総裁「この特別プログラムは2021年3月末までの時限的な措置としておりますけれども、今後の感染症の影響などを踏まえまして必要と判断すれば、期限を延長するという考えに変わりはありません」
一方、29日公表した経済や物価情勢の「展望リポート」では、物価の見通しをマイナス0.6%と前回7月時点の見通しから0.1ポイント引き下げました。
黒田総裁は会見で、先行きの経済見通しについて、引き続き不確実性が高くリスクが大きいとした上で、「新型コロナウイルスの影響を注視し、必要があれば躊躇なく追加の緩和策を講じる」と強調しました。