電事連“青森でまとめて一時保管”検討
電力大手でつくる電気事業連合会は、使用済み核燃料をめぐる課題について対応方針を梶山経産大臣に報告しました。各地の原発から出る使用済み核燃料を青森県・むつ市の施設でまとめて一時保管することも検討したいとしています。
池辺和弘・電気事業連合会会長「むつ中間貯蔵施設の共同利用の検討に着手したいと考えております」
むつ市の施設は、現在、東京電力など2社のみから燃料を受け入れる前提で、建設が進められています。
電事連は、それ以外の全国の原発から出た使用済み核燃料も、この施設で保管できるようにしたい考えで、今後、地元自治体からの理解を得たいとしています。
また、政府や電力会社は使用済み核燃料から取り出したプルトニウムについてできる限り「MOX燃料」として原発で再利用することを目指していますが、そのためには2030年度までに「MOX燃料」を使う原発を少なくとも12基稼働させなければならないとの試算も示しました。
ただ、福島第一原発事故の後、稼働した原発のうち「MOX燃料」を使っているものは4基しかないため、この目標を実現できるかは不透明です。