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今年の株価どう動いた?東証、最後の取引は

2020年12月30日 12:07
今年の株価どう動いた?東証、最後の取引は

東京証券取引所では今年最後の取引が行われています。新型コロナウイルスの影響を受け、今年の株価はどう動いたのか、東京証券取引所から石井俊太郎記者が伝えます。

今年の東京市場は、新型コロナの感染状況に応じて大きく乱高下した1年でした。

海外で感染が急速に拡大した2月25日、日経平均株価は一日だけで一時1000円近く値を下げました。この日を境にリスク回避の売り注文が先行し、3月19日には1万6552円まで落ち、1か月ほどでおよそ6000円ほど株価が落ち込んだことになります。

しかしその後、株価は12月30日までの9か月で1万1000円近く値上がりし、連日、バブル後の最高値を更新しています。

なぜ株価が急上昇したのか。

ひとつはアメリカ大統領選やアメリカの株価、ワクチンへの期待など海外の要因です。もうひとつは日銀が3月に異次元の金融緩和を行い、市場に資金を投入し株を買い支えたことが要因です。

30日は155円91銭安の2万7412円24銭で午前の取引を終えましたが、依然、高い水準で値動きしています。

市場関係者は「コロナでダメージを負った日本の実体経済と株価は大きくかけ離れている」と指摘します。

実体経済が株価に見合うには、日銀に頼らずに実効性のある経済対策を打つことが政府に求められています。