日産とホンダ 販売台数見通しを下方修正
世界的な半導体不足を受けて国内の自動車メーカーは、販売台数の見通しを下方修正するなど業績に影響が出ています。
日産自動車は、2020年度の1年間の業績見通しについて、新型コロナウイルスの影響に加えて、世界的な半導体不足による生産調整から年間の販売台数の目標を15万台減らして401万台にし、売上高の見通しについては、従来予想より2400億円低い7兆7000億円に修正すると発表しました。
一方、本業のもうけを示す営業損益については、事業構造改革によるコストダウンの効果などから赤字幅を1350億円縮小し、2050億円の赤字に抑えられるとの見通しを明らかにしました。
半導体不足については、今後、半導体メーカーの生産能力増強により、今年の6月までには解消できるとしています。
また、自動車メーカーのホンダも、2020年度の四輪事業の販売台数の目標を半導体不足の影響を受けて従来予想よりも10万台減らして450万台とし、年間の売上高についても1000億円低い12兆9500億円と発表しました。
一方、営業損益についてはホンダもコスト削減効果などにより1000億円上乗せし、5200億円の黒字になるとの見通しです。
ホンダの倉石副社長は、「もし半導体不足がなければ昨年度を上回る報告ができた」と説明した上で、半導体不足による来年度の業績への影響についてはないとみているということです。